マスコミは煽りすぎているように思う。一つのことを連日繰り返せばそれが世論形成、悪く言えば洗脳報道につながることを、コメンテーターや評論家は自覚すべきだ。どうも政治的信条があるのか、偏った発言をするコメンテーターも多いように見受けられる。
普天間移設問題もそのひとつ。アメリカはこの問題は、パンドラの箱だから、気をつけるようにと、新政権に言っていたそうだ。しかし、ではこうでもなければ、沖縄の人たちは、未来永劫基地問題で苦しみ続けていたわけで、それは前政権によっても同じだった。
政党や首相は変化するもの。時々により変わる。政治家の発言に一喜一憂して、本質を忘れないようにしないといけない。国家を分裂させてはいけない。よりよい方向に離合集散しながら政党も変わるもの。
マスコミも、政党も、政治も、行政も何もかも変化するもの。それは一人ひとりの意識の変化に応じて変わるもの。自分の利益だけを優先せず、本当に国のことを考えて行動する人を国民が選ばなくてはいけない。
すべては必然的に流れている。50年以上も一つの政権が与党として君臨してくれば、そこに動かすことのできない利権構造が生まれるのは自然だ。天下り問題を見ても分かる。事業仕分けの結果を見ても分かる。必要のない事業も必要不可欠なものとして根を張ってしまったものも多い。
変革はとても困難が付きまとう。徹底的に利権構造の中にいた人たちは、抵抗するだろう。今の政治の困難さは、国民の意識とまた、これまで利益構造のなかで甘い汁を吸ってきた人たちの欲望の渦の中から生まれてくるのだろう。
国民が無関心であればある程彼らには都合がいい。逆にいえば国民が無関心であることが、問題を生み出してきたとも言える。
インターネットが発達した今日、テレビや新聞以外の情報も自由に見ることができる。その中で、裏の常用、裏の裏の情報など、その気になれば探すこともできる。
情報に踊らされないように、一人ひとりが冷静になる必要があるように思う。常に両極の情報に目をやりバランス感覚を持つ必要がある。それとともにバランスの取れた心の状態を保つための努力も必要だ。
バランスのとれた心の状態は、古代より「サマーディ」と呼ばれてきた。ヨーガにおいては、深い瞑想の中で経験する意識状態である。冷静な心の状態である。