喫煙で年間600万人死亡〜瞑想による効果は?

  • 2009.08.26 Wednesday
  • 13:16
喫煙が原因で死亡する人は世界中で年間600万人という報告が米国がん学会からなされた。毎年、ほぼ名古屋市の人口の3倍弱の人が喫煙が原因で死亡していることになる。月当たりだと50万人で、これはほぼ東京都杉並区の人口約54万人(2009年7月1日)に近い。

対策がなされなければ20年には700万人、30年には800万人と死者は増加するとされる。喫煙者のみならず、受動喫煙(喫煙者の吐き出す煙草の煙を吸うこと)による死亡も含まれる。受動喫煙による死亡者は何と20万人にのぼるという。これによる総合的な経済的被害は47兆円だそうだ。ちなみにこれは我が国の平成21年度一般会計予算における歳出約89兆円の約半分である。
▼喫煙で年間600万人死亡(スポーツ報知)

WHOによると、タバコは世界で2番目に多い死因であり、10人に1人がタバコが原因で死亡(毎年540万人)している。現在喫煙している者のおよそ半数(約6億5千万人)が最終的にはタバコが原因で死亡するといわれている。
▼ウィキペディア

未成年時に喫煙習慣が身に付き、そのまま大人になっても習慣が続くのではないかと思われる。未成年の喫煙の動機は、「好奇心」や「何となく」が多いという。

たばこは自販機や小売店で簡単に手に入る。未成年者は自販機やコンビニで購入できないようにしているが、実際はコンビニなどで簡単に手に入ってしまう。また、未成年の喫煙行動は友人や大人たち(親、兄姉、教師)などが身近に喫煙していることと密接な関係があるという。
▼厚生労働省「たばこ情報」

ストレスもまた喫煙を継続させる要因となる。人間関係、多忙な仕事、経済状況など様々な要因で心理的ストレッサーが加わることで、イライラしたり、落ち着かなくなる。それを解消するために喫煙するわけである。

しかし、タバコでストレスが解消されると感じるのは錯覚であるという研究結果が発表された。韓国食品研究院とバイオベンチャー企業「ナチュラルF&P」が20〜50代の男性喫煙者49人を対象に調べたもの。喫煙がむしろ身体のストレスを高めているという。韓大錫(ハン・デソク)博士は「喫煙者はニコチン中毒現象の支配を受けているだけ・・・。喫煙がストレスの解消策だという認識は錯覚にすぎない」と語っている。
▼「喫煙後のストレス解消感は錯覚」(中央日報)

瞑想によるストレス解消の効果は知られている。規則的に朝夕瞑想し、心身を浄化すること。また瞑想時に得られる心と神経系の安らぎは、長年瞑想している人には、その状態が日常生活で長く持続されるようになる。規則的に瞑想を継続することで、心の中に落ち着き、満足感、心地よさが広がっていく。したがって必要以上に他のものから満足を得ようとする依存性から抜け出す助けとなる。ストレスを解消しようという衝動的な行為から離れることができる。
▼瞑想

地球外生命が存在する可能性を示す新たな証拠を発見 〜AFP

  • 2009.08.19 Wednesday
  • 21:36
【8月19日 AFP】地球外生命が存在する可能性を示す新たな証拠を発見したとする論文が18日の科学誌「Meteoritics and Planetary Science」に発表された。

 米航空宇宙局(NASA)の彗星(すいせい)探査機スターダスト(Stardust)が2004年に持ち帰ったビルト第2彗星(Wild 2)のちりとガスを分析していたNASAの宇宙生物学者らは、生命体の生成に不可欠なアミノ酸グリシンの痕跡を発見した。地球外生命存在説の信ぴょう性が高まったことになる。
 
 NASAの宇宙生物学者、カール・ピルチャー(Carl Pilcher)氏は、「今回の発見は、宇宙には生命体の基礎的要素が多数存在しており、宇宙における生命はまれなものではなく、一般的なものかもしれない、という考えを補強するものだ」と話す。

 今回の発見は、人体の基となるタンパク質を生成するアミノ酸の一部は宇宙からやって来たという説を裏付けるものでもある。

 発見されたグリシンには地球外の同位炭素の痕跡があり、これが彗星由来であることを物語っているという。「生命体の一部の物質は宇宙で形成され、これが大昔にいん石や彗星の衝突により地球にもたらされたのではないか」と論文は結論付けている。(c)AFP

AFP 2009年8月19日
http://www.afpbb.com/article/

「生命の源」発見=彗星のちりにアミノ酸−NASA(時事通信)

  • 2009.08.19 Wednesday
  • 00:35
 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所は17日、彗星(すいせい)探査機スターダストが採取したちりから、生命誕生に欠かせないアミノ酸の一種グリシンを初めて発見したと発表した。
 スターダストは2004年1月、ビルト第2彗星に接近し、ちりを採取。NASAの研究者が分析した結果、グリシンを発見、16日にワシントンで開かれた学会で研究成果を発表した。
 生命の誕生には、タンパク質を構成するアミノ酸が不可欠。NASAの研究者は「彗星におけるグリシンの発見は、宇宙に生命の源を構成する物質が存在するという考えを裏付けるものだ」と述べている。(時事通信 2009/08/18)

生と死の連続、そして今ここにある私。

  • 2009.08.16 Sunday
  • 02:09
知人に頼まれ、先日、彼のお父さんの3回忌の法要を墓前で行った。霊園墓地は宗派は問わずということでさまざまな仏様や菩薩様の石像が並んでいた。あたり一面の墓石はとてもきれいに磨かれている。

仏教の僧侶ではない私だが、ヴェーダ式の法要を学んでいるので、時々、このような依頼がある。ヴェーダにおいては、ピトル・カルマ(Pitr Karma)と呼ぶ。ピトルとは先祖や父という意味がある。カルマはここでは先祖供養のための法要ということである。

曹洞宗の僧侶より、仏式の法要のお経を少し教わっていたので、ヴェーダ式と混合させ行った。こういう形もありではないかと我ながら思った。もともとこのような儀式はインドから来ている。

故人はもうここにはいないが、故人の冥福を祈ること、供養をすることをとおして、我々は先祖代々の血統によって今ここに存在していることを実感できる。

はるか過去より現在まで気の遠くなるような時を経て、今我々はここに存在している。そして墓前において、感謝と平和の祈りを行うことにより、自らを清め、見つめなおすことができる。

そしていずれは死にゆく自らの命がここにあり、子々孫々とその血統が継承されていく。

我々はおうおうにして、他者への感謝を忘れがちである。己の力のみで生きていると錯覚してしまう。親があり、先祖があり、自分がいる。

また他者の命をいただき、たとえそれが動物であれ、植物であれ、自らの命としている。

この世に生きていることは、深く深く見つめてみると、まるで奇跡のようなことの連続である。どこかの星に行かなくとも、今ここに生きていることを知るだけで、それを奇跡と感じることができる。

知人の家族の皆さんははどう感じただろうか。私は、法要を行い、お経やヴェーダのマントラを唱えながら、いつしか時を超え、無限性の中に浸っていた。サーマヴェーダのマントラ・チャンティングの最中には心は平安そのものだった。

今日は、知人のお子さんの誕生日のお祝いのプージャー(儀式)を行うために千葉に行くことになる。

始まったばかりの命が成長し、人生のゴールに向かって健やかに育ちますようにという願いを込めて、シヴァに祈る。

生と死を深く見つめていくと、そこには何か大きな気づきがある。そして深い瞑想の境地において、その生と死を超えた、空、または無限性を体験する習慣を持つとき、あーそーか、などと納得することが日常増えてくる。意識が変わると現実が変わる。この実感は貴重である。多くの皆さんに瞑想を始めてもらいたと思う。

乗用車すべて電気自動車に 温暖化ガス80%削減で環境相試算

  • 2009.08.15 Saturday
  • 02:34
以下の記事は一見、素晴らしいように思える。しかし、設備を変えたり、車を電気自動車やハイブリッドに変えたり、などそのプロセスで生じる温暖化ガスの量を含むのだろうか。

エコポイントに関しても、素晴らしい発想だが、はたしてまだ使えるものを捨て、エコ商品を買うことで、減る温暖化ガスと、そのために廃棄物処理や、新製品を作ったり、販売したりする際に排出される温暖化ガスの量はどうなのだろうか。

量販店では、すべてのテレビパソコンなど展示されている、商品の大半が電源が入ってる。コウコウと照明が音響がスイッチオンになっているのを見ると、エコと言いながら大量に電力を消費する店自体に違和感を覚えるものである。まだ使える中古を買い取りエコ製品を販売する。これってエコなのか。

ビジネスはビジネスである。あらゆる角度から見て、つまり、製品を使用しているときのエコ度だけではなく、それを生産する設備、古いものを新しくする際に排出される温暖化ガスなども考慮に入れる必要があると思うのだが。

一番はできるだけ節電する努力ではないだろうか。日本のどこを見ても、夜もるい。駅やコンビニ、町並み、家の中いたるところで無駄なエネルギーが使われているように見える。自販機や待機電力、過剰な冷暖房、しょっちゅう行われている道の掘ったり埋めたり工事、必要以上の再開発、土木工事などのでのエネルギー消費もしかりである。

2050年までに80%減らすことは素晴らしい。しかし実際のそれがこの方法で可能なのだろうか。2050年にという目標でいいのだろうか。はたしてこの地球温暖化はそれほど悠長な問題なのだろうか。

すでに温暖化による気候変動は激しくなっている。

▼以下、新聞記事

---------------------------------------------------------------

「乗用車すべて電気自動車に 温暖化ガス80%削減で環境相試算」

 斉藤鉄夫環境相は14日、温暖化ガスの国内排出量を2050年までに80%減らせるとの試算を正式に発表した。経済成長を実現しながら削減目標を達成する場合、環境技術を最大限普及させる必要があると強調。国内すべての火力発電所に二酸化炭素(CO2)を回収する設備を導入するといった施策が求められると指摘した。

 年率2%程度の成長率を維持するケースでは、(1)すべての乗用車を電気自動車に切り替える(2)火力発電所から出るCO2を全量回収して地中に貯留する――といった対応を求められる。いまの水準に近い1億トンの鉄鋼生産量を見込むなど、産業構造を大きく変えないことを前提としている。

 成長率が1%程度にとどまっても環境保全を重視するケースでは、CO2の排出量が少ない産業構造に転換し、非化石燃料の普及を促すことが必要になる。太陽光の発電容量を現状の140倍、風力などほかの自然エネルギーも17倍に増やさなければならない。乗用車の半分は電気自動車、残りはハイブリッド車とすることも想定している。

日経 2009年8月14日
http://www.nikkei.co.jp/news/

ボリビア氷河、予測より6年早く消滅(産経新聞)

  • 2009.08.12 Wednesday
  • 08:16
 ボリビアのチャカルタヤ氷河。1万8000年存在していた氷河は今年になって完全に消滅した。

 地球温暖化の影響で、南米ボリビアのチャカルタヤ氷河が科学者たちの予測よりも6年早く消失し、世界一高所のスキー場が運命を共にした。

 世界銀行によると、ボリビア高原に1万8000年間も存在してきた同氷河は今年消滅し、ボリビアの首都ラパス周辺に住む200万人への水の供給も減少する危機に陥った。チャカルタヤ氷河の消滅で、世界一高い所でスキーを楽しめる場所は中国の玉龍雪山、インドのグルマルグとなった。

 クラブ・アンディノ・ボリビアーノのメンバーとともに、標高5280メートルのチャカルタヤ氷河に一カ所あるゲレンデで滑っていたアルフレド・マルティネス氏(74)は「チャカルタヤは白い衣装をまとったわたしの花嫁だった。今は喪服を着ている」と述べた。

 チャカルタヤは先住民族のアイマラ語で氷の橋の意味。万年雪が半年間なくなり不毛のスロープとなっている。南半球の夏季に温暖化の影響を受けて、最後に残っていた2カ所の「氷舌」が解けた。科学者たちは2015年と予想しており、それよりもずっと早い解氷だった。

 北極圏の縮小する氷床のように、地球温暖化の影響で海水面が上昇し、環境変化に適応できない種の絶滅を招き、世界中の氷河が溶け出している。チューリヒ大学の世界氷河監視サービスによると、アンデスからアルプスに至るまで氷河は18年間後退しており、ペースも10年前に比べ2倍になっている。

 ボリビアの氷河消失と水供給危機の拡大が都市計画者たちにとって気がかりなのは、南米や世界各地で広がっている氷河の解氷速度が2年前の国連の予測よりも速まっているということだ。(ブルームバーグ Jonathan J.Levin、Jose Orozco)

産経 2009年8月11日
http://sankei.jp.msn.com/world/

テチュンさんの曲が流れるメッセージカード

  • 2009.08.12 Wednesday
  • 08:03

9月13日、東京 サントリーホール開催されるチベット人ミュージシャン、テチュンさんの曲が流れるメッセージカードです。お友達にコンサートを紹介ください。
心地よいフルートの音と素敵なデザインです。
コンサートの紹介用に利用ください。
(サイトは英語になっています)

▼テチュンさんの曲が流れるメッセージカード
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CD"WIND of PEACE”〜この風は未来への希望。平和を求める歌。武器ではなく音楽を〜 CDオンラインショップ

ヴェーダと大麻〜瞑想による純粋な至福意識

  • 2009.08.09 Sunday
  • 01:35
最近また、芸能人の大麻、麻薬、覚せい剤などの常用に関するニュースが報道されている。芸能人のみならず、若年層に広がっていることは憂慮すべきことである。改めてそれらがどういうものかを調べてみた。
警察庁組織犯罪対策部の報告では、薬物事犯の検挙者数は、薬物事犯全体では14,288人(前年比−502人、−3.4%)と減少。覚せい剤犯11,025人(−984人、−8.2%)、MDMA等合成麻薬犯281人(−15人、−5.1%)と減少。しかし、大麻犯が2,758人(+487人、+21.4%)と大幅に増加した。


◆大麻、麻薬、覚せい剤の種類

≪麻薬≫
・アヘン - ケシの未熟果を傷つけて得る乳液を乾燥したもの。鎮痛、催眠作用、陶酔感を得る。
・モルヒネ - アルカロイド(=窒素原子を含み、塩基性を示す天然由来の有機化合物の総称)で、鎮痛薬として使用(末期癌患者用の強力な鎮痛作用を持つ鎮痛剤)。
・ヘロイン - モルヒネの誘導体。作用や依存性はモルヒネ以上で禁断症状も激しい。
・コカイン - コカの葉に含まれるアルカロイド。慢性中毒により幻覚、妄想などが現れ身衰弱を起こす。
・LSD - 強力な幻覚剤や精神障害を引き起こす。

≪覚醒剤≫
・アンフェタミンやメタンフェタミン - 中枢神経を興奮させ眠気を抑える。常用すると幻覚や妄想などの慢性中毒に陥り、禁断症状に苦しめられる。

≪大麻≫
・乾燥大麻(マリファナ)- 花穂や葉を乾燥させたもの。
・大麻樹脂(ハシシ)- 花穂や葉から取れる樹液を圧縮して固形状の樹脂にしたもの。
・液体大麻(ハシシオイル)- 乾燥大麻や樹脂を溶剤で溶かし抽出したもの。

気分をハイにするのは覚せい剤、コカイン、LSDなど。気分を穏やかするのは大麻やヘロインなど。

※参考「大麻」


◆医療麻薬と犯罪

医療大麻は、アメリカ合衆国の一部地域とカナダ、イスラエル、ベルギー、オーストリア、オランダ、イギリス、スペイン、フィンランドなどで使われている。使用には処方箋が必要になり、地域の法律により、販売(配給)方法は異なる。医療利用は多くの研究が進められている。

日本では大麻草は大麻取締法、大麻の化学成分(THC、CBDなど)は麻薬及び向精神薬取締法により、医療目的でも使用、輸入、所持は禁止されている。
※参考「医療大麻」

医療大麻は、大麻(マリファナ)や合成THC(テトラヒドロカンナビノール=カンナビノイドの一種。幻覚作用、多幸作用がある向精神薬)を利用した生薬療法である。厚生労働省は、医療麻薬と犯罪という観点から麻薬や覚せい剤を分類している。

医療麻薬は、あへんアルカロイド系(95%が家庭麻薬として消費、平成8年輸入量は100トン)、コカアルカロイド系、合成麻薬である。さらに、あへんアルカロイド系は、リン酸コデイン(鎮咳剤)、リン酸ジヒドロコデイン(かぜ薬)、あへん製剤・あへんアルカロイド製剤(鎮痛・鎮静剤)、塩酸モルヒネ・硫酸モルヒネ(末期がん患者の疼痛の緩和)などがある。

犯罪という観点からは、麻薬、覚せい剤を、覚せい剤事、ヘロイン、コカイン、LSD、あへん、大麻などとして分けている。

※参考「平成8年における麻薬・覚せい剤行政の概要」


◆大麻とヴェーダ

大麻について考えてみると、古代インドにおいても大麻は知られていた。アタルヴァヴェーダには次のような記述がある。

「植物の5つの王国、それらの長であるソーマ(ここでは植物の一種)、ダルバ(儀式用の草の一種)、大麻、大麦、サハ(薬草の一種)を持ち、我らは苦しみから自由になるように捧げる」(AV11-6-15)

リグヴェーダの第10マンダラ97章には薬草についての詩節がある。ここには23の詩節が書かれており、100の薬草があり、そのうちの7つがメインであるとしている。すべての疾病が除かれると書かれている。この中に大麻も入っていると思われる。


◆大麻とアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダにおいては、大麻はマラリア、敗血症、赤痢、喘息、百日咳など多様な疾病に対する大切な薬草として処方されているようだ。

スリランカでは、アーユルヴェーダ医療で使う医療用の生の大麻が不足しており、国による大麻栽培を計画している。同国の伝統医療省は8ヘクタールの農場で年間4トンの大麻を栽培する計画を発表。マリフアナは同国で1890年代から違法となっているが、例外的な措置を求めている。同省によると、生の大麻は油で揚げ、約18種の伝統薬に使われるという」(※2008年9月26日 ロイター)。


◆大麻と神道

神道においては、大麻、大幣(おおぬさ)は、神道の祭祀で使用する道具の一つである。神社で神主さんが使っているのをご覧になった方もあるだろう。榊の枝または白木の棒の先に紙垂(しで)または麻苧(あさからむし=麻を繊維にほぐす前の状態)をつけたもの。白木棒でできたものは祓串(はらえぐし)と言う。

また神社の鈴縄、注連縄(しめなわ)や神事、相撲の横綱の注連縄にも使われている。繊維除いた後の余った茎(苧殻、おがら)は、懐炉用の灰の原料として日本国内で広く用いられていたと言う。さらに、お盆の際に迎え火・送り火を焚くのにも使用される。

「大麻」(おおぬさ)は「ぬさ」の美称。「ぬさ」とは神への供え物や、罪を祓うため使用する。主に麻や木綿(ゆう)である。後に布帛(ふはく=棉、麻、絹、またはそれらを混合したもの)を原糸とする布)が使われた。それで神事に使う布帛や紙を大麻と呼ぶようになった。また、伊勢神宮から頒布される神札(しんさつ)も大麻、神宮大麻(たいま)という。

※参考「大麻(神道)」


◆大麻とその有用性

麻の有用面は大きいので、医療的、衣類、布、実の食用、ガソリンの代替オイルなどにに利用できる。
※ヘンプが世界の危機を救う

・茎の利用:
衣類・履き物・カバン・装身具・袋類・縄・容器・調度品などは、大麻から得た繊維で製造される(大麻繊維は「指定外繊維」や「指定外繊維(ヘンプ)」と表記。「麻」とは異なる)。通気性に優れ、暑い気候の地域で使用されている。大麻繊維の縄は丈夫で重宝されている。弓の弦にも用いられる。

・果実の利用:
果実は生薬の麻子仁(ましにん)として調剤。陶酔成分は無く穏やかな作用の便秘薬として使用。たんぱく質豊富、脂肪酸などの含有バランスが良く食用可能。香辛料(七味唐辛子の麻の実)や鳥の餌。搾ると油が得られ、アロマテラピー用線香として利用できる。

・葉及び花冠(かかん)には陶酔作用があり、嗜好品として用いられる。

・医療的要素:
成分のテトラヒドロカンナビノールなどのカンナビノイド(大麻が含む生理活性物質の総称)には、医薬品としての効能があるとされる。マリファナの原料である大麻は、60種以上のカンナビノイドを含有。古代の中国、インド、ギリシャ、ローマなどで、鎮痛作用や陶酔作用を治療や儀式などで利用。時間・空間感覚の混乱、多幸感、記憶障害、痛覚低下、幻覚など精神神経反応を示す。また鎮痛作用があり、治療薬として利用。エイズや癌、多発性硬化症などの鎮痛効果がある。

※参考「アサ(wiki)」


◆煙草やアルコールはどうなのか?

ただ、言わせてもらえば、アルコールやたばこはどうなのか。これほど世に普及していながらも、またマイナス面を指摘されていながらも大きな規制がない。特に若年層への影響は計り知れない。

煙草やある中でまたは多飲酒でどれほどの病気や死に至る状況を生み出しているか考える必要がある。税金が得られるのは経済的にいいだろうが、悪影響も多い。本人だけではなく周囲の人にもである。たばこの煙には4000種類以上の化学物質が含まれ、有害物質は200種類含まれる。
※たばこの有害物質
※[COPD 大麻、アルコール、タバコ 害]アルコールとタバコと大麻は、どっちが健康に害がるとおもいますか?

◆麻薬による多幸感・幻覚と瞑想による至福意識
麻薬は、脳内に作用し、多幸感・幻覚などをもたらす薬物のうち、依存性や毒性が強く健康を害する恐れや社会に悪影響を及ぼすため、国家等によって指定され、単純所持が禁じられている薬物なので注意すべきは当然である。

60年代には、ヒッピーと呼ばれる人たちの間で、瞑想がはやった。彼らは「ハイ」になりたいために瞑想を始めたが、結局は体験が得られなく、麻薬や覚せい剤などに走ったのだろう。しかし瞑想による体験は、心身の非常に深い安らぎ、心の落着き、平常心、自己実現を生み出すもので、それらは瞑想とは似て非なるものである。

瞑想は本来はハイになるためのものではない。心を静め、覚醒させる手段である。外的な刺激なしに、本来の内側にある、安心感や幸福感を自然に顕在化、活性化させる伝統的なヨーガの手法である。多くの人にこの瞑想を体験していただきたい。

大麻、麻薬、覚せい剤などは、脳に作用し、精神的に作用する。一部医療目的で使用される以外での飲用、注入などは神経系をにダメージを与える。このような形での使用、ハイになるためには安易に取るべきでない。瞑想の効果も台無しにする。▼瞑想について

参考記事:
薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ
大麻取締法変革センター
麻薬、覚せい剤とは
麻薬、覚せい剤、大麻の違い
大麻(wiki)
覚せい剤
覚せい剤取締法と薬物乱用 2007
大麻(マリファナ)の産業利用について
麻と人類文化

8月8日 東京湾大華火祭

  • 2009.08.09 Sunday
  • 00:53
第22回東京湾大華火祭が行われた。東京、中央区での花火のワンシーン。午後7時から午後8時20分の間に2000発が夜空に舞った。

音が聞こえあわてて屋上に上り撮影した写真である。全国的に不況のため中止や縮小気味とされている花火。子供のこと田舎で生活していたころは年に一回の楽しみであった。

今から64年前、当時は花火ではなく日本中に爆弾の雨が降っていた。この花火の音は当時空爆を体験した人にとっては恐怖の体験を思い起こされるかもしれない。そして、8月6日は広島、8月9日は長崎の原爆記念日。オバマ大統領が核廃絶を訴え、世界もその方向に向かうことが期待される。



8月15日「地球交響曲第六番」上映会(東京・渋谷)

  • 2009.08.08 Saturday
  • 08:10
CD「VEDA LILA」にもゲストとして参加していただいた、リジュリドゥ奏者のKNOBさんやそのほか「地球交響曲第六番」に出演した面々によるコンサート、龍村監督の講演を併せた上映会です。

虚空の音コンサート&龍村仁監督講演

日程:8月15日(土・終戦記念日)

第一回目 11:15 (終演予定14:45)
第二回目 16:30(終演予定20:00)

内容:
 地球交響曲第六番上映
 第六番〜虚空の音〜出演者によるコンサート  
 雲龍、長屋和哉、奈良裕之、KNOB
 龍村仁監督講演

会場:東京ウイメンズプラザ

入場料: 前売り3000円 当日3500円(全席自由)

▼詳細案内(KNOBさんのサイト)

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