梅の季節 種の進化と植物
- 2014.06.19 Thursday
- 11:54
巨大隕石が地球にぶつかり恐竜は絶滅しました。火山灰が地球を覆い、寒冷化したためです。また植物も酸性雨のためほとんど死に耐えました。地球はほとんど生命のいない星となりました。
植物が再生し始めました。そして花を咲かせるようになりました。昆虫たちも復活し、徐々に緑が戻ってきました。植物は花を咲かせることに成功しました。蜜を生み出すことで、昆虫を寄せ付け、花は受粉し実がなりました。昆虫はそれを食べる大きな動物を育みます。食物連鎖が出来上がっていきました。
また植物は実を実らせることで霊長類を育みました。植物は熟すと赤くなったり目立った色になるようにしましたが、当初は動物は熟していなない実も食べてしまっていた。次第に、熟した果実の色を認識できる視覚が発達しました。彼らが食べた果実の種はどんどん広がっていき植物はその範囲を広げていくのです。
そして、霊長類は進化していきました。さらに次に草が生えるようになってました。森以外の土地には草が茂り、森にいた霊長類は草原に出るようになりました。そこから徐々に二足歩行をするようになりました。
そのような長い長い時を経て、霊長類はいくつも枝分かれして、50万年ほど前にネアンデルタール人とホモサピエンスである人類とに枝分かれしました。言葉を巧みに使うように進化し霊長類の最も進化した今日の人類へと進化しました。言葉を使わないネアンアデルタール人はその後滅びてしまいました。
このように人や動物は植物の力を借りて生存し進化してきたのです。自然界では弱肉強食で強いものが弱いものを食べて勢力を維持しています。これは人間社会も同じかもしれません。
植物は果実や木の実を地面に落とし自らを増やそうとしています。あるいは果実を鳥や昆虫に与えてその種を拡散させ自らを増やそうとしています。この木の長い繰り返しが今日の地球の生態系の基礎を作っていったのです。
この都会ではその生命の源である大地からの植物との共生がなくコンクリートで遮断されています。炉端の梅の木が落とした梅の実はただ掃除されて捨てられ燃やされてしまいます。これからの人間は生命の限り内循環を生み出すように街を構築していかないといけないですね。
貴重な生命の種である梅の果実がごみのようにコンクリートに転がり腐敗し、あるいは捨てられていくのを見ると、人間は大事なものを見失っているように思えます。