ヒーリング『般若心経』(サンスクリット / 梵語)
- 2012.09.27 Thursday
- 06:08
サンスクリットは、私にとってとても親しみのあるもので、主にマントラ・チャンティングとして日々詠唱している言語です。それがきっかけでサンスクリットで般若心経を詠唱したいと常々思っていました。
これは昨年出版したCDの中の冒頭のサンスクリットの3つのバージョンから、サンスクリットの部分の一部をピックアップしたハイライト版です。
ヒーリング般若心経というタイトルにしたのは、特にサーマヴェーダという古代ヴェーダ聖典のスタイルで即興的に詠唱したCD2番目のバージョンがとても癒されるものだったからです。自分でいうのも変ですが、18分間ゆったりとして聞くことができます。
ちなみにCD1番目のものはリグヴェーダのスタイルの詠唱法です。3番目はやはりサーマヴェーダのスタイルですが、ラーマムールティ先生と一緒に詠唱したものです。本来ヴェーダは2人のパンディタ(専門家)が一緒に詠唱するものですからそれに準じました。般若心経の最後の陀羅尼部分のみを詠っています。
ブッダガヤで録音した各国語(チベット語、中国語、ヴェトナム語、韓国語、日本語)の般若心経と併せてこのCDに収録しています。ブッダガヤには様々な国の仏教寺院があり、僧侶のみなさんには好意的に録音に応じていただけました。特にヴェトナム寺院はご住職が不在が多く5回以上通いようやく収録させていただきました。
チベット語のものは2種あります。ひとつはチベット僧によるもの、もう一つはブータンの僧侶のものです。ブータンの僧侶は修行中の若い学生たち、子供たちが一緒に唱えているもので圧巻です。様々な言語で般若心経を聞くのは興味深いものです。同じ教えが世界に広がっていったことを改めて気づかせてくれます。
このCDにはテキストもついています。各言語の般若心経はローマ字とカタカナも併記しています。サンスクリットの般若心経には大本と小本のデーヴァナーガリー、ローマ字も表記しています。日本語の意味や基本用語の解説、ブッダガヤの写真や僧侶たちのインタビュー記事も掲載しています。
小冊子ですが内容はぎっしりと詰まったお勧めの作品です。
是非、般若心経の世界をお楽しみください。
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